【体験記】母の死
前回記事を更新して3~4時間後、母が亡くなりました。
今回も自分宛の日記的な意味合いでございます。興味ある人、同じ境遇にある人が偶然目にして読んで頂ければそれだけで充分でございます。誰の目に止まらなくても全く構いません。
息を引き取った直後は記事を更新しようとも思わず、そんな時間の余裕も気持ちの余裕もありませんでした。
深夜病院から電話があり「すぐに来てください。でも、、、間に合わないかな・・・」
僕「っっ・・・・!!分かりました、すぐに行きます」
すぐに出られるよう着替え、カバンは枕元に置いて準備はしていた。
1分で着替えダッシュで病院に向かう。
眠気はすっかり覚めていた。
「頼む、到着するまで持ちこたえてくれ!!」
そんな思いで車を走らせていた。
病院到着
夜中の国道、空いてたとはいえ20分かかった。
車を駐車場に止め病院の受付へ走る。
僕「先ほどお電話いただきました〇〇です」
病院受付「こちらでお待ちください」
5分ほどで看護師さんが到着。
第一声が
「15分ほど前、息を引き取りました」
僕「・・・・・・」
僕「そうですか。。。(看護師さんに対して処置)最後までありがとうございました」
僕は意外にもあっけなく母の死を受け入れられた。
僕「苦しまずに亡くなりましたか?」
看護師「はい。苦しんでないと思います」
僕「良かった・・・。本当に良かった・・・」
看護師さん「ご家族は他にいらっしゃいますか?」
僕「兄がこちらに向かってます。もう10~20分かかると思います」
看護師さん「分かりました。お揃いになりましたら医師立会いのもと死亡確認を行います」
看護師さんはいったんその場を立ち去った。
兄に電話
僕「病院から電話あったあと、10分くらいで亡くなったって。ゆっくり来な」
死亡確認
兄が到着し30分後くらいに医師の立ち合いのもと死亡確認が行われた。
今の時期、死亡確認もiPadの画面越しで本人には会えませんでした。僕だけじゃないでしょうけど、本当コロナは恨めしいですね。こんな思いするのは僕で最後になって欲しいですが、このコロナ禍はもうちょっと続きそうですね。くれぐれもお体に気を付けて参りましょう。
死んだ時でさえ母に会えないのか・・・
これは厳しいものがありますね。
自宅へ搬送
霊安室へは運ばず、母本人の自宅へ運ぶことに。
母が病院から出てきたとき、久しぶりに対面した。
眠っているようでしたね。
僕は母の顔、体をからぎゅっと抱きしめながら「ありがとう」とお礼を言った。
まだ体は温かった。
帰りたがっていた自宅。
生きてるうちに帰して上げたかったのはヤマヤマですが、素人では自宅ではとても介護しきれないほどどんどん衰弱していたので無理。
仕方ないけど心残りではありました。
後悔はない
この数年間、僕なりに全力で母を介護した。
自分自身、肉体的にも精神的にも苦しく、辛い辛い時期もあったが、あとで後悔しないよう精一杯やり抜きました。この時のために数年間頑張ったと思います。なので、自分でもびっくりするほど後悔は少なかった。
まったくない後悔がない訳ではないけど、でもどんなにやっても多かれ少なかれ後悔はするんじゃないですかね?それは仕方ないと思う
母を亡くした僕から伝えるとすれば、
「あとで後悔しないよう、出来るときに全力で接してあげてください」
です。