【体験記】肉親との死別

【体験記】母の死後 1日目

目安時間 4分

母が亡くなって1日目

遺体となって自宅へ戻った母。

葬儀社の方が弔問客に対応できるよう、簡易的なものを設置してくれた。

母は白い布団で、顔に白い布を掛けられて横になってる。

 

夜も遅くなったので、もう一度母を抱き、明け方実家を後にした。

僕「ひと眠りしてからまた来るからさ」

 

実家から自宅までは隣の市なのでさっと行き来できます。

自宅に戻っても寝られるわけでもなく、ふとんに入って横になっていただけ。眠いけど寝れる訳ないじゃない?そんな時。

一旦帰り、妻と子供に報告してまた実家へ。

葬儀代、、、まじ?? 絶句!!!

亡くなってるとはいえ、母を実家で一人にさせておくわけにもいかず、今日は僕が実家に泊まることにした。ひとりじゃ余りにも可哀想。

 

亡くなった母を見ているとうっすら笑っており、まるで昼寝でもしているかのようでした。

その姿を見ていると、本当に良かったと思いました。最後は苦しまずに亡くなったんだな、と。

 

午後になり、妻子が弔問に来てくれたり、兄弟親せき孫が次々来てお線香をあげてくれます。

お線香の匂いは嫌いではなかったのですが、1日中匂ってるとちょっと嫌な感じがしてきた。

 

昔、母が亡くなったら自分自身、絶対うつ病にでもなってふさぎ込むんだろうなと思ってました。もしかしたら後追い自殺するんじゃないかとか。けどそれはなさそうです。

そのための準備を散々してきましたからね。

何をしたかはあとで詳しくご紹介しますね。

前回書いた「後悔しないよう全力で・・」もそうですが、やっていたことはまだ他にもいくつかあります。

それだから今は、後悔が少ないし寂しさもあまりないんだと思います。

 

寂しさはゼロではないけど、そんな気持ちを他所に葬儀の準備など着々と進みます。

疲れましたね。

と同時に金かかるねー、というのが正直なところ。

 

「小さなお葬式〇〇万円~」みたいな広告で金額をイメージしてたけど、とんでもない!!!!

家族葬でこじんまりしたものを想像してたけど、なんだかんだと金かかるじゃねーか!と冷や汗が出てきた。どうすんのこれ?と思いました。

 

死んでもこんなにかかるんかい!

お寺さん、戒名、檀家、墓守などなど。。。なんとなくは知っていたけど、こんなにか?うそだろ・・・?

 

知らないとはいえ「自分の子にはこんなことをさせたくないな」などいろいろ考えさせられました。

1日目の夕方まで悲しむどころではありませんでしたね。

断酒終了

結婚して実家を出てから初めて泊まった。

これまで何百回も実家には来ていたが泊まるのは初めてだ。

 

今夜は母と二人。

昨年の夏以来飲んでなかった酒を口にした。

この日は徹底的に飲んだ。

さすがにすぐに酔ってしまったけど、浴びるほど飲み続け酔いつぶれるまで飲んだ。

断酒記録は228日で終了した。

そして一人で少しだけ泣いてしまった。

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阿部りょう

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