【体験記】母の死後 1日目
母が亡くなって1日目
遺体となって自宅へ戻った母。
葬儀社の方が弔問客に対応できるよう、簡易的なものを設置してくれた。
母は白い布団で、顔に白い布を掛けられて横になってる。
夜も遅くなったので、もう一度母を抱き、明け方実家を後にした。
僕「ひと眠りしてからまた来るからさ」
実家から自宅までは隣の市なのでさっと行き来できます。
自宅に戻っても寝られるわけでもなく、ふとんに入って横になっていただけ。眠いけど寝れる訳ないじゃない?そんな時。
一旦帰り、妻と子供に報告してまた実家へ。
葬儀代、、、まじ?? 絶句!!!
亡くなってるとはいえ、母を実家で一人にさせておくわけにもいかず、今日は僕が実家に泊まることにした。ひとりじゃ余りにも可哀想。
亡くなった母を見ているとうっすら笑っており、まるで昼寝でもしているかのようでした。
その姿を見ていると、本当に良かったと思いました。最後は苦しまずに亡くなったんだな、と。
午後になり、妻子が弔問に来てくれたり、兄弟親せき孫が次々来てお線香をあげてくれます。
お線香の匂いは嫌いではなかったのですが、1日中匂ってるとちょっと嫌な感じがしてきた。
昔、母が亡くなったら自分自身、絶対うつ病にでもなってふさぎ込むんだろうなと思ってました。もしかしたら後追い自殺するんじゃないかとか。けどそれはなさそうです。
そのための準備を散々してきましたからね。
何をしたかはあとで詳しくご紹介しますね。
前回書いた「後悔しないよう全力で・・」もそうですが、やっていたことはまだ他にもいくつかあります。
それだから今は、後悔が少ないし寂しさもあまりないんだと思います。
寂しさはゼロではないけど、そんな気持ちを他所に葬儀の準備など着々と進みます。
疲れましたね。
と同時に金かかるねー、というのが正直なところ。
「小さなお葬式〇〇万円~」みたいな広告で金額をイメージしてたけど、とんでもない!!!!
家族葬でこじんまりしたものを想像してたけど、なんだかんだと金かかるじゃねーか!と冷や汗が出てきた。どうすんのこれ?と思いました。
死んでもこんなにかかるんかい!
お寺さん、戒名、檀家、墓守などなど。。。なんとなくは知っていたけど、こんなにか?うそだろ・・・?
知らないとはいえ「自分の子にはこんなことをさせたくないな」などいろいろ考えさせられました。
1日目の夕方まで悲しむどころではありませんでしたね。
断酒終了
結婚して実家を出てから初めて泊まった。
これまで何百回も実家には来ていたが泊まるのは初めてだ。
今夜は母と二人。
昨年の夏以来飲んでなかった酒を口にした。
この日は徹底的に飲んだ。
さすがにすぐに酔ってしまったけど、浴びるほど飲み続け酔いつぶれるまで飲んだ。
断酒記録は228日で終了した。
そして一人で少しだけ泣いてしまった。